デジタル大辞泉 「ハニア」の意味・読み・例文・類語 ハニア(Chania/Χανιά) ギリシャ南部、クレタ島の港湾都市。古代名キドニア。同島第二の規模で、北西岸に位置する。クレタ文明時代の都市に起源し、続いて、古代ギリシャ、東ローマ帝国、ベネチア共和国の支配下に置かれて、17世紀にオスマン帝国領となった。1840年から1971年まで、同島の行政の中心地だった。旧市街にはベネチア時代の港や街並みが残っている。同島出身で初の首相になったE=ベニゼロスの生地。カニア。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハニア」の意味・わかりやすい解説 ハニアKhaniá 古代ギリシア語読みではカニア Chania。ギリシア,エーゲ海南縁,クレタ島北西岸にある都市。ハニア湾南東隅にのぞむ港湾都市で,柑橘類を中心に,オリーブ油,ワインなどを積出す。古代都市キュドニアのあったところに 1252年ベネチア人によって建設された。 1645年クレタ島におけるオスマン帝国軍の最初の攻略地となり,以後2世紀半以上オスマン帝国の支配下におかれた。 1913年ギリシア領。 41年ドイツ軍の爆撃により大きな損害を受けたが,市内にはベネチア領時代に築かれた城壁などが残っている。人口4万 7451 (1981) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報