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クレタ島のエーゲ文明。前3100~前2800年の新石器時代の住居が最初で,前2800~前2200年の初期青銅器時代にはアナトリアから新しく別の民族が入って都市を営み,同島の東部と中部が栄えた。前2200~前1600年の中期青銅器時代には,中部と南部が栄えて,王宮も営まれたが,東部は衰えた。前1600~前1150年の後期青銅器時代の前半にさらに文明が進んだが,前1400年頃王宮が破壊され,この文明は衰えた。
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…繁栄の途上に諸宮殿が同時に天災のために崩壊すると,直ちにより華麗に再建される。前1700年ころから始まるこの新宮殿時代は,クレタ文明と国力との絶頂期だ。3宮殿は依然文化と経済の中心ではあるが,クノッソスの王が全島を統一する。…
…複雑な要素がからみ合い,長い歴史的過程を経て形成されたものである。インド・ヨーロッパ語族に属するギリシア人が,前2千年紀の初めに北方よりギリシアの地に入ってきたとき,その地中海世界にはすでに高度なクレタ文明が栄えていた。彼らはこの先進文明を吸収しつつ前15ないし前14世紀には独自の文化を築き上げた。…
…クレタ島に栄えたエーゲ文明を代表する文明。クレタ文明また一般にミノア文明ともいう。名称はクレタの伝説上の王名ミノスMinōsにちなむ。…
※「クレタ文明」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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