ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハヌノオ族」の意味・わかりやすい解説
ハヌノオ族
ハヌノオぞく
Hanunoo
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…目立った色は白,漠とした色あるいは鈍い色は青というわけである(佐竹昭広説)。また,フィリピンのミンドロ島に住むハヌノオ族では,白,黒,赤,緑が基本的な色彩語彙であり,日本語と同様に2対の概念によって構成されているが,その概念は異なっている。すなわち,黒:白=暗:明,赤:緑=乾:湿である(コンクリンH.C.Conklin)。…
…また,色自体も連続的に変化するものであり,さらに色は,単に明度や色相,彩度によってだけできまるものではなく,さまざまな色概念が存在しうる。たとえば,フィリピンのミンドロ島南部に住むハヌノオ族では〈乾〉と〈湿〉の対立が色概念の中にとりこまれている。しかし,色を知覚する人間の目の生理学的制約も無視できない。…
※「ハヌノオ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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