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死霊 しれい

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

死霊
しれい

死者の霊魂のこと。一般に生者は死霊に対して恐怖心をいだくことが多く,その扱いによってはなんらかのたたりをなすものと信じられている。人が死ぬと霊魂は肉体から離れるものと考えられているが,日本では息を引取ると死霊を再び肉体に呼戻すために,魂呼ばいを行う。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

死霊

4人の兄弟を中心に、人間存在や宇宙、無限大などについて哲学的な思弁が繰りひろげられ、「自分が自分であるとは何か」を追究した観念小説。46年から49年にかけて4章まで発表されたが、病気などのために中断。75年に5章が発表された時は「文学的事件」として反響を呼んだ。15章の構想もあったが95年に発表した9章で作者は「了」と記した。

(2007-10-03 朝日新聞 朝刊 2社会)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

し‐りょう〔‐リヤウ〕【死霊】

死者の霊魂。また、死者の怨霊(おんりょう)。しれい。⇔生き霊(りょう)

し‐れい【死霊】

しりょう(死霊)」に同じ。

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世界大百科事典 第2版の解説

しれい【死霊】

死者の霊魂で,アニミズムの主要な構成要素。〈しりょう〉ともいう。身体に宿り,これを生かしている生命原理としての霊魂が,その宿り場を離れたり戻ったりするという遊離魂,脱魂の観念をもつ民族は多い。病気や失神,夢などは霊魂の身体からの離脱と解され,死は霊魂の永久離脱とされる。死者の霊魂である死霊は,身体から独立した存在として存続するが,この間に他界観と関連した諸儀礼が行われることが多い。すなわち,死霊は親族・縁者の供養をうけ続けることによりしだいに死穢を脱し,祖霊化して同一集団の祖霊群の仲間に入り,子孫を守護する存在になるとされる。

しれい【死霊】

埴谷雄高(はにやゆたか)(1910‐97)の小説。《近代文学》1946年1月号~49年11月号に第4章までを連載したが中絶。第1巻としてまず第3章までを48年に真善美社刊。のち第5章を《群像》1975年7月号に発表,以上を76年に講談社より刊行。第6章は《群像》81年4月号に発表,81年に講談社刊。さらに第7章も《群像》84年10月号に掲載。三輪与志という内省的な主人公を中心に,過激な政治活動の経験をもつ兄の高志,屋根裏の思索者黒川建吉,“一人狼”と自称する革命家の首猛夫(くびたけお),“黙狂”といわれる沈黙者矢場徹吾などが登場する。

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大辞林 第三版の解説

しりょう【死霊】

肉体から遊離した死者の霊魂。しれい。 ↔ 生き霊 〔生前の怨うらみによって祟たたりをなす死霊は怨霊おんりようと呼ばれる〕

しれい【死霊】

しりょう(死霊) 」に同じ。

出典|三省堂
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世界大百科事典内の死霊の言及

【死霊】より

…病気や失神,夢などは霊魂の身体からの離脱と解され,死は霊魂の永久離脱とされる。死者の霊魂である死霊は,身体から独立した存在として存続するが,この間に他界観と関連した諸儀礼が行われることが多い。すなわち,死霊は親族・縁者の供養をうけ続けることによりしだいに死穢を脱し,祖霊化して同一集団の祖霊群の仲間に入り,子孫を守護する存在になるとされる。…

【先祖】より

…死者の霊が一定の期間を経て清められ,やがて崇拝・祭祀の対象とされるようになったもの。心理的にいえば死者の霊は生者に危害を加える恐怖の源泉であるが,しかしこの死霊は供養と祭祀によって浄化されて先祖(または祖先)となり,生者や家や共同体を守る親愛の対象となる。また,かつてH.スペンサーが説いたように進化論的な立場からすれば,先祖にたいする崇拝はカミ(神)にたいする崇拝の一歩手前の段階を示し,先祖の観念をもたない未開宗教よりは一歩進んだ段階をあらわすものといえる。…

【祖霊】より

…家族または血縁集団の,守護神的な属性をもつ先祖とみなされる霊魂をいう。生者が死者に対して抱く情緒反応には,死者に対する愛情と死体から遊離する死霊への恐怖という,相矛盾した情緒の併存がみられ,死霊が高められた存在である祖霊の性格にもそれが反映されている。祖霊の性格は当該社会の生産構造とかかわり,2類型がみられる。…

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