昆虫綱双翅(そうし)目糸角(しかく)亜目ハネカ科Nymphomyiidaeの昆虫の総称。日本特産の特異な微小双翅類カスミハネカNymphomyia alba 1種によって制定された科であるが、近年、北アメリカからもう1種発見された。カスミハネカは体長2、3ミリメートル内外で、体は乳白色、口器は完全に退化し、触角は5節よりなり、先端の2節は微小である。はねは長三角形で乳白色、周辺に長い縁毛を列生する。翅脈は退化してほとんどない。成虫は早春と晩秋に山地の清流にときに大発生し、河川上を大群で跳びはねながら群飛する。中部・近畿地方の山地からのみ知られている。