ハパークロイド会社(その他表記)Hapag-Lloyd AG

改訂新版 世界大百科事典 「ハパークロイド会社」の意味・わかりやすい解説

ハパーク・ロイド[会社]
Hapag-Lloyd AG

ドイツ最大の定期船会社。同国の二大定期船会社ハンブルク・アメリカ郵便船会社(略称ハパーク)と北ドイツ・ロイド汽船会社が1970年に合併して創設された。合併前のハパーク(1847年創立)と北ドイツ・ロイド(1857年創立)はともに歴史が古く,ヨーロッパからアメリカへの移民輸送で栄え,第1次世界大戦までは世界の定期航路でイギリス船社と覇権を争っていた。その後2度の大戦で壊滅に瀕したが,古くからの伝統を基盤に進取的な経営戦略と効果的な政府の海運政策を得て復興発展し,ドイツ海運を代表する二大定期船会社としてその名を知られた。両社は強力なライバルとして,大西洋航路や極東航路で優位を競い合う時期もあったが,1900年以降は各種の協定を結んで無益な競争の回避,港湾施設等の共同利用,海運危機の克服などのために,協調し合う面が多かった。こうした歴史的な協調関係はコンテナー化の時代を迎えていっそう必要とされ,両社は1967年にコンテナー船の共同運航会社を設立し,北大西洋横断航路のコンテナー化に対応した。しかしオーストラリア航路と極東航路のコンテナー化に当たってコンテナー船建造の膨大な資金需要に直面したため,70年8月に合併して新会社の誕生となった。新会社の経営事業は世界的な定期航路網を主とするほか,客船運航,船舶修理,曳船,港湾運送旅行代理店など,ひじょうに多角化している。2004年の保有船腹は28隻,155万総トン。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のハパークロイド会社の言及

【ホッラム教】より

アブー・ムスリムの謀殺後,その血の復讐を求めたスンバーズの乱(755),隠れメシアとしてのアブー・ムスリムの再臨を説いたウスターズシースの乱(767),ムカンナーの乱(776)などが起こり,マズダク教と過激シーア派との結びつきはいっそう強まった。ホッラム教徒の最大の反乱は9世紀前半のバーバクの乱で,その平定後もホッラム教徒は残存し,12世紀の前半,ハマダーンの北西およびアゼルバイジャンに,ホッラム教徒が住んでいたと伝えられる。【嶋田 襄平】。…

※「ハパークロイド会社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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