百科事典マイペディア 「コンテナー船」の意味・わかりやすい解説
コンテナー船【コンテナーせん】
→関連項目貨物船|船型|専用船|荷役機械
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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貨物(主として雑貨)をコンテナーに入れて運搬する貨物船。船と陸との間でのコンテナーの荷役方法には,クレーンでコンテナーを積み卸すリフトオン・リフトオフ方式と,岸壁から船内へトレーラーやフォークリフトを直接乗り入れて積み卸しするロールオン・ロールオフ方式とがあるが,後者の方式をとる船は構造が著しく違うため,ロロ(Ro-Ro。roll-on roll-offの略)船と呼ぶことが多く,コンテナー船といえば通常前者の荷役方式の船を指す。コンテナーを専門に積載して運航するフルコンテナー船(コンテナー専用船)と,コンテナーも積むが一般貨物も積めるセミコンテナー船があり,前者が大型,高速で荷役は岸壁のクレーンで行うのに対し,後者は船にクレーンを持っていることが多い。通常,コンテナー船は船倉内にセルガイドと呼ばれる垂直のガイドレールがあり,コンテナーをこのガイドに沿って4~7段に積み重ねて格納するほか,さらに甲板とハッチカバーの上にも1~4段積み重ねる。なお,コンテナー船用コンテナーの大きさは,国際的に長さ20フィート(1フィートは約0.3m)と40フィートの2種に統一されており,コンテナー船の大きさは,20フィートのコンテナーの最大積載個数で示される。
コンテナー船は流通機構の改善と荷役効率の向上を図るため,1956-57年,アメリカで開発された。その後国際的なコンテナー輸送網の整備に伴い,68年,アメリカでフルコンテナー船が出現し,日本でも同年,太平洋航路に箱根丸(752個積み)が就航してコンテナー船時代に入り,従来の一般大型貨物船は姿を消した。
→貨物船
執筆者:坂本 和哉
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…さらに,石油,LPG,LNG,化学原料,薬品などの危険物,有毒物質の輸送における海洋汚染,火災などの事故の防止も重要な技術開発課題となっている。客船商船【小山 健夫】
【貨物船の種類】
コンテナー船container shipコンテナーを専用に輸送する船。荷役にはコンテナー専用岸壁のクレーンを使用する。…
…輸送量が増えると同種の貨物が大量に動くことになるから,これは専用船で運ぶほうが有利になる。専用船にはオイルタンカー,ばら積船,鉱石運搬船などの原料輸送の専用船のほか,一般雑貨についてもコンテナー船が出現し,一般貨物船の比重はだんだん低下してきている。
[発達の概要]
船の役割の重要性は現代に至るまで基本的には変わりないが,とりわけ商船は人類の活動の中で基本となる輸送の目的に用いられるものであるから,その発達史は人類の輸送活動の進展と,これにこたえるための船自体の技術の発達との二つの面からとらえることができる。…
※「コンテナー船」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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