はぶ茶(読み)はぶちゃ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「はぶ茶」の意味・わかりやすい解説

はぶ茶
はぶちゃ

ハブソウあるいはエビスグサ種子を炒(い)ったもので、煎(せん)じて茶のようにして飲む。健胃整腸利尿などの効があるとされている。種子をそのまま使うと青臭いので、表皮が焦げる程度に炒ってから用いる。一般にはぶ茶として流通しているのはエビスグサの種子である。

河野友美大滝 緑]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のはぶ茶の言及

【エビスグサ】より

…日本では沖縄でみられる。同属のハブソウと混同され,種子ははぶ茶の原料とされる。高さ1mほどになり,全体に短毛を有する。…

【着物】より

…たとえば白無垢(しろむく)の肌着は四位以上,それも大名は嫡男とかぎられ,熨斗目(のしめ)(腰に横縞または縦横縞のあるもの)は身分ある武士の式服であり,綸子(りんず)は一般武士には許されないなどである。地質(じしつ)の順位は綸子,羽二重(はぶたえ),竜文絹,二子(ふたこ)絹,紬(つむぎ)の順で,以下,麻および木綿となる。農民は特殊なものでないかぎり紬以上を禁じられた。…

【福井[県]】より

…また若狭湾内では真珠,カキ,ハマチの養殖が行われる。
[織物王国]
 羽二重(はぶたえ)から人絹,さらに合繊と主製品は変わったが,福井県は常に織物王国として発展してきた。1869年,福井藩はアメリカからバッタン機を購入し,近代的な織物工業育成の機運を開いた。…

※「はぶ茶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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