ハマウド(読み)ハマウド(その他表記)Angelica japonica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハマウド」の意味・わかりやすい解説

ハマウド(浜独活)
ハマウド
Angelica japonica

セリ科の多年草。関東以西の本州四国,九州,琉球列島朝鮮半島に分布し,暖地海岸に生える。高さ 1m以上にもなり,茎の上部は分枝して細毛が生え,葉の縁とともに濃紫色を帯びる。葉は無毛,下方のものは1~2回3出複葉となる。小葉は長さ7~10cm,厚くて光沢があり,縁に細鋸歯が並ぶ。花期は4~6月。散形花序は大型で,梗は 30~40本あって,それぞれに 20~40個の白色5弁花をつける。アシタバ (明日葉)に似るが,ハマウドは茎葉を切っても黄汁を出さないので容易に区別できる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 明日葉

世界大百科事典(旧版)内のハマウドの言及

【アシタバ】より

…関東南部から紀伊半島に至る太平洋の海岸に分布する。ハマウドA.japonica A.Grayは暖地の海岸に生え,アシタバに非常によく似ているが,小葉はやや卵形,果実の基部が陥入する。汁はやや白く,あくがはるかに強いので食べない。…

※「ハマウド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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