ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アシタバ」の意味・わかりやすい解説
アシタバ(明日葉)
アシタバ
Angelica keiskei
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セリ科(APG分類:セリ科)の多年草。海岸沿いの草原や林縁に生える。茎は高さ約1メートル、切り口から黄色の汁を出す。葉は大きく、質は厚いが柔らかく、光沢があり、1~2回3出の複葉。上部の葉は退化して、葉柄が膨らんだ袋状の鞘(さや)のみとなる。花期は8~10月、複散形花序に多数つき、淡黄色。花序には総包葉がない。果実は長楕円(ちょうだえん)形、左右に狭い翼がある。関東地方南部から太平洋に沿って紀伊半島までの本州、伊豆諸島、小笠原(おがさわら)に分布。若葉を食用とする。名は、きょう摘んでも明日若葉が萌(も)え出るほどじょうぶであることにちなむ。八丈島に多くハチジョウソウの名もある。
[門田裕一 2021年11月17日]
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