ハマムギ(読み)ハマムギ(英語表記)Elymus dahuricus; wheatgrass

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハマムギ」の意味・わかりやすい解説

ハマムギ(浜麦)
ハマムギ
Elymus dahuricus; wheatgrass

イネ科多年草東アジア温帯に分布し,日本各地の海岸に生える。稈は叢生し,細く,無毛地下茎を出さない。葉は線形で先は細くなり,コムギに似ているが葉鞘に毛がない。夏に,1個の穂状花序出し,小穂を密生させる。各小穂に2~3個の花がつく。芒 (のぎ) は細くて軟らかい。花序の形もコムギに似ている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「ハマムギ」の解説

はまむぎ

《Le Chiendent》フランス作家、レーモン・クノーの処女小説。1933年刊行。第1回ドゥマゴ賞受賞作品。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のハマムギの言及

【クノー】より

…最初シュルレアリスムの運動に加わったが,ほどなく離脱した。以後しだいに言語の問題に関心を深めて,処女小説《はまむぎ》(1933)によって日常言語を書き言葉のうちに導入するとともに,数学的な世界観に支えられた独自な文学作法を確立,以後,小説《わが友ピエロ》(1942),《地下鉄のザジ》(1959),詩集《柏と犬》(1937),《運命の瞬間》(1948),一つの短いできごとを99通りの文体で書き分けた《文体練習》(1947)などの作品を発表した。庶民的な雰囲気をもつ一方で,大胆な形式的・言語的冒険を試みるクノーの作品は,新しい文学の可能性を探る先駆的な意味をもつものとして,ヌーボー・ロマンの時代にはいって高く評価されるようになった。…

※「ハマムギ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android