ハミテス(読み)はみてす

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハミテス」の意味・わかりやすい解説

ハミテス
はみてす
[学] Hamites

軟体動物門頭足綱のアンモノイド(アンモナイト)類の1属。中生代白亜紀前期に栄えた類で、分類上アンキロセラス亜目のハミテス科に属する。殻はごく初期を除き異常巻で、同一平面内で3回Uターンを繰り返すステッキ状の形態をもつ。螺環(らかん)(螺旋状に巻いた殻)の断面は丸く、表面に多数の肋(ろく)(線状の高まり)が発達する。その特異な殻形態から、ほかの異常巻類と同様に浅い海で底生生活をしていたと思われる。これと似た類として、白亜紀後期のポリプチコセラスPolyptychocerasがある。このように白亜紀の異常巻類には、系統上の位置が異なるのに互いに似た殻形態をもつ類が多く、生活様式の特殊化に関係した収斂(しゅうれん)現象と理解される。本属は世界的に分布し、標準化石として重要である。

[棚部一成]

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最新 地学事典 「ハミテス」の解説

ハミテス

学◆Hamites

白亜紀のいわゆる異常巻きアンモナイト類,アンキロセラス亜目ハミテス科の模式属。典型的には,ほぼ並行に離れた三つの軸がある。螺環の断面は丸い。肋はふつう強く,まっすぐで放射状か斜めに走り,粗密の度はさまざま。リトセラス型縫合線をもつが,その系統はリトセラスから直接由来するのではなく,ドビライセラス超科由来と考えられている。Aptian後期~Albian後期。ほぼ世界的分布を示す。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハミテス」の意味・わかりやすい解説

ハミテス
Hamites

軟体動物門頭足綱菊石 (アンモナイト) 亜綱に属する異常巻きのアンモナイト。白亜紀前期の終り近くに出現した。巻き方は,同一平面上で棒状部分を3つ平行に並べ,中央部のものから外へ折返したような形に巻く。

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