ハム語(読み)ハムご(英語表記)Hamitic

翻訳|Hamitic

改訂新版 世界大百科事典 「ハム語」の意味・わかりやすい解説

ハム語 (ハムご)
Hamitic

旧約聖書創世記》10章でセムの弟とされるハムの名が,アフリカの諸言語中のセム諸語と親族関係にあると推定されていた諸語の名称に適用されたのは,1860年代以後のことで,当初はコイ・コイン語なども含むとされた。現在では古代エジプト語ベルベル諸語クシ諸語チャド諸語総称として用いられるが,これらがセム語族に対して一語族を形成し得るほどの系統的一体性をもつものであることは未証明である。
ハム・セム語族
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百科事典マイペディア 「ハム語」の意味・わかりやすい解説

ハム語【ハムご】

エジプト語クシ諸語ベルベル諸語,チャド諸語の総称で,名は旧約聖書《創世記》のセムの弟ハムにちなむ。Hamitic。これらの諸語が親族関係にあると推定され,セム語族とともにハム・セム語族を構成すると考えられたが,今日では否定されている。

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世界大百科事典(旧版)内のハム語の言及

【ベトナム】より

…そして1887年にはカンボジア保護国を加えてフランス領インドシナ連邦が成立した。
[フランス植民地時代]
 フランスの侵略に抗して,1885年ハムギ(咸宜)帝はトン・タット・トゥエット(尊室説)らと山地にこもってバンタンの蜂起を呼びかけ,北部・中部一帯に農民蜂起が広がった。これに対し,植民地総督のベールラヌッサンらは村落の自律性とバンタンの権力を認める協同政策を推進し,このためデ・タムらを除いて,ソンコイ・デルタの反乱は終息するが,村落の封建的構造は固定化された。…

※「ハム語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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