法則の辞典 「ハメットの通則」の解説
ハメットの通則【Hammett's rule】
なお,まったく同じ関係が平衡定数 K についても成り立つ.つまりlog(K/K0)=ρσ である.最初は安息香酸の誘導体の解離反応について,ρ=1として求められたが,無置換の場合 σ=0,電子供与性の置換基では σ<0,電子吸引性の置換基では σ>0となる.後にさらに拡張されて,脂肪族化合物にも応用され,また置換基の極性効果については共鳴効果,立体効果などの解析も行われ,もともと対象とされていなかったo-置換体にも利用できるようになった.