ハラージ(その他表記)Kharāj

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハラージ」の意味・わかりやすい解説

ハラージ
Kharāj

イスラム法にいう地租国庫 (バイト・アルマール) の最大の収入源であった。貨幣または現物で徴収され,耕地面積に応じて一定額を徴収するミサーハと生産額の半分を徴収するムカーサマとがあった。ムハンマドの時代には,土地に課税するという観念はなく,ハラージもジズヤもともに租税一般を意味していた。ハラージが初めて徴収されたのは大征服時代のサワードであり,この頃のハラージの負担者はジンミーマワーリーとであった。ウマイヤ朝の後半になると,ムスリムであると非ムスリムであるとを問わず,土地保有者からは同じように地代としてのハラージを徴収するという慣行が確立した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む