ハーカー(読み)はーかー(英語表記)Alfred Harker

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハーカー」の意味・わかりやすい解説

ハーカー
はーかー
Alfred Harker
(1859―1939)

イギリス岩石学者。ヨークシャーに生まれる。ケンブリッジ大学に学び、1883年卒業したあとは、終生同大学で教育と研究に従事した。ウェールズ北部やスコットランド火山岩、スコットランドの変成岩を研究した。主著は『スカイ地域の第三紀火成岩』(1904)、『火成岩の博物誌』(1909)、『変成作用』(1932)などであるが、第二のものは近代岩石学の古典としての評価が高い。1902年、王立協会会員となった。また、1916~1918年にはロンドン地質学会会長を務め、セジュウィック賞、マーチソン・メダルなど数々の賞を受けた。

[橋本光男]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハーカー」の意味・わかりやすい解説

ハーカー
Harker, Alfred

[生]1859.2.19. キングストンアポンハル
[没]1939.7.18. ケンブリッジ
イギリスの岩石学者。ケンブリッジ大学卒業,同大学実験講師 (1884) 。生涯を同大学で過した。初期のスレート劈開の研究のほか,ウェールズ北部,イングランド北西部の湖畔地方の火山岩の研究,スコティッシュ・ハイランドの変成岩の研究にたずさわり,火成岩の成因論,岩石変成論を展開した。ロンドン地質学協会 (1922) およびロイヤル・ソサエティ (35) から表彰された。主著『火成岩の自然誌』 The Natural History of Igneous Rocks (09) ,『変成論』 Metamorphism: A Study of the Transformations of Rockmasses (32) 。

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百科事典マイペディア 「ハーカー」の意味・わかりやすい解説

ハーカー

英国の岩石学者。ヨークシャー生れ。研究者としての生涯をケンブリッジ大学で過ごした。火成岩の地質学的研究と物理化学的研究の総合を試みた名著《火成岩の自然史》(1909年)などがある。のち変成岩の研究に転じ,《変成作用》(1932年)を著した。

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367日誕生日大事典 「ハーカー」の解説

ハーカー

生年月日:1859年2月19日
イギリスの岩石学者,地質学者
1939年没

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