バイオナーサリー(その他表記)bio-nursery

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バイオナーサリー」の意味・わかりやすい解説

バイオナーサリー
bio-nursery

バイオテクノロジーを利用した育種技術。バイオテクノロジーとナーサリー (育種・苗床) を組み合わせた合成語。ウイルスフリー苗の生産は代表的な例である。園芸作物ではウイルスによる病害が深刻である。たとえば,ブドウの苗木が味なし果病ウイルスに感染しても,果実甘味が失われる以外はっきりとした症状がないので,収穫期まで感染に気づかないことが多い。そのため現在ではウイルスフリー苗を農家供給することによる防除が推進されている。また,1987年からは農林水産省によるバイオナーサリーシステムの研究開発プロジェクトが進められている。このようなバイオナーサリーによる種苗は病害に強いなどの特性が示され,多品種にわたる開発・供給が行なわれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む