バイオナーサリー(その他表記)bio-nursery

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バイオナーサリー」の意味・わかりやすい解説

バイオナーサリー
bio-nursery

バイオテクノロジーを利用した育種技術。バイオテクノロジーとナーサリー (育種・苗床) を組み合わせた合成語。ウイルスフリー苗の生産は代表的な例である。園芸作物ではウイルスによる病害が深刻である。たとえば,ブドウの苗木が味なし果病ウイルスに感染しても,果実甘味が失われる以外はっきりとした症状がないので,収穫期まで感染に気づかないことが多い。そのため現在ではウイルスフリー苗を農家供給することによる防除が推進されている。また,1987年からは農林水産省によるバイオナーサリーシステムの研究開発プロジェクトが進められている。このようなバイオナーサリーによる種苗は病害に強いなどの特性が示され,多品種にわたる開発・供給が行なわれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む