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苗床 なえどこnursery bed

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

苗床
なえどこ
nursery bed

育苗のための小区画の土地。温床と冷床の2種類があり,普通,日照豊富で排水がよく風当りの少いところが選ばれる。苗床に播種するのは次の場合である。 (1) 種子が高価なためにそのむだをなくするとき,(2) 発芽時には脆弱で特別の保護管理が必要なとき,(3) 断根か,移植を必要とするとき,(4) 土地の集約利用が必要なとき,(5) 促成栽培早熟栽培をするとき,など。

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デジタル大辞泉の解説

なえ‐どこ〔なへ‐〕【苗床】

野菜・草花・樹木などの苗を育てるためにつくった場所。土をよく耕し、種子が発芽しやすい条件を整えた所。 春》「―の地虫を箆(へら)ではねにけり/虚子

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百科事典マイペディアの解説

苗床【なえどこ】

植物の苗を育成する場所。イネの場合は苗代という。わく床と露地床があり,加温の有無により,温床と冷床に分けられる。また種子をまく床をまき床,小苗を仮植えする床を移植床という。
→関連項目直まき(播)栽培

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世界大百科事典 第2版の解説

なえどこ【苗床】

畑や林地に植えつける若い植物(苗)を養成する場所。イネの苗床はとくに苗代呼ばれる。苗床は畑よりも単位面積当りの栽植本数を多くでき,小面積でよいので,灌水や病虫害の防除などをきめ細かく行うことができる。また苗床を被覆し加温すれば,露地栽培のできない低温期に苗を育てることができ,気温が上昇したときに大きな苗を畑に移植し,収穫期を早めることも可能となる。 苗床は日当りがよく,風当りが弱く,水の便がよくて管理しやすい場所に設置するのが普通である。

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大辞林 第三版の解説

なえどこ【苗床】

野菜・草花・樹木などの苗を育てる場所。温床おんしよう・冷床および畑の一部を使用する露地床がある。 [季] 春。 《 -や風に解けたる頰かむり /阿部みどり女 》

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

苗床
なえどこ

作物の苗を育てるための圃場(ほじょう)。苗床では集約的管理ができるので、幼植物を病虫害、乾燥害、低温害、雑草害などから保護でき、人工的に保温、加温したり、あるいは遮光したりして生育を調節することもできる。また遺伝的、後天的な不良個体を淘汰(とうた)できる。水稲、イグサなどのための湛水灌漑(たんすいかんがい)する苗床をとくに苗代(なわしろ)といい、花木、果樹、林木の苗木を育てる場所を苗圃(びょうほ)とよぶ。苗床にはいろいろの形式があるが、温度管理の面から露地床(ろじどこ)、冷床(れいしょう)、温床(おんしょう)に分けられる。(1)露地床は耕地の一部を苗床とし、とくに温度管理をしない。葉菜類用の苗床や苗木の苗圃などが含まれる。(2)冷床はガラス、ビニルなどで太陽熱で保温するもので、水稲の保護苗代や一般のビニルハウス、ビニルトンネル、葉菜の枠(わく)冷床などがある。(3)温床は人工加温する苗床で、堆厩肥(たいきゅうひ)を入れた醸熱温床、電熱線を敷いた電熱温床、石油やプロパンガスによる温風やスチーム、あるいは温泉熱を利用した温床などがある。床の形式は枠で囲う枠床(わくどこ)が多く、また床の高さにより地床、平床(ひらどこ)、揚(あ)げ床(どこ)などがある。最近は水稲で育苗箱が用いられ、野菜、花などでも箱播(ま)きのほか、育苗ポットでも育てる。苗床の構造には大型のガラス室、ビニルハウスからビニルトンネル、家庭用の小型のフレームまでいろいろある。[星川清親]

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世界大百科事典内の苗床の言及

【育苗】より

…育苗には作業者が管理しやすく,苗の生育に適した場所を選定し,必要な環境づくりをすることが重要である。育苗の場を苗床,苗圃(びようほ)という。水稲では苗代といい,畑作物などでは苗畑ともいう。…

※「苗床」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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