バグフィルター

デジタル大辞泉 「バグフィルター」の意味・読み・例文・類語

バグ‐フィルター(bag filter)

《「バッグフィルター」とも》排ガス中の煤塵を濾過捕集するために焼却炉などに取り付ける集塵装置

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「バグフィルター」の解説

バグフィルター
バグフィルター
bag filter

代表的な濾過式集じん装置の一つ.公害防止,労働環境の改善,有価粉体の回収などを目的として広く用いられている濾過装置.布やフェルトでできた袋状の濾材に排気ガスを通過させ,排気ガス中のダスト成分を表面に捕集する.布素材,形状の選択により,広範囲の温度や組成の排気ガスに対応可能である.ガラス繊維テフロン(ポリ(テトラフルオロエチレン))を使用すれば250 ℃ の,セラミック繊維を使用すれば500 ℃ 以上の排気ガスの集じんが可能である.濾布の選択により,バグフィルターはサイクロンで捕集できないサブミクロン以下の粒子も捕集できる.粗い粒子から微粒子まで捕集する必要がある場合は,サイクロンとバグフィルターを直列に配置した方式が採用される.しかし,濾材に粉じんが堆積すると圧力損失が増すので,連続かつ効率的な集じん操作を行うためには,定期的にこの粉じん層を払い落とす必要がある.払い落とす方式として,逆圧式,機械振動式,パルスジェット式などがある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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