ばっか

精選版 日本国語大辞典 「ばっか」の意味・読み・例文・類語

ばっか

  1. 〘 副詞助 〙 ( 副助詞「ばかり」の変化した語 ) 主として会話に用いられる俗語
  2. 限定の意を表わす。→ばかり
    1. [初出の実例]「ゆびをさして一チ重二重三重とかぞへ、アレ見なさい。四重ばっかない」(出典:咄本・富来話有智(1774)五重塔)
    2. 「『肴は何かあらず』『豆腐とわらびばっかござる』」(出典:滑稽本・続膝栗毛(1810‐22)六)
  3. 過去・完了の助動詞「た」を伴う動詞をうけ、その動作が完了して間もない意を表わす。→ばかり
    1. [初出の実例]「日参の御新造・起たばっかの所へよる」(出典:雑俳・太箸集(1835‐39)四)

ばっか

  1. 〘 名詞 〙 葛水(くずみず)をいう女房詞。〔女中詞(元祿五年)(1692)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のばっかの言及

【分家】より

… 日本各地において分家はさまざまな民俗語彙で呼ばれてきた。バッカ,ベッカ,ベッケ,ワカサレ,ヤーワリッカなどは本家から分かれる,出ていくことを強調する語彙であり,シンヤ,シンタク,アラヤ,ニイヤなどは新しい家であることを示す語彙である。またオジイエ,ジナンケは分家者の地位を示しており,カマドは火を分けることが強調されているといえる。…

※「ばっか」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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