葛水(読み)クズミズ

デジタル大辞泉 「葛水」の意味・読み・例文・類語

くず‐みず〔‐みづ〕【葛水】

葛湯を冷やした飲み物。 夏》「―にうつりてうれしおいのかほ/蕪村

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精選版 日本国語大辞典 「葛水」の意味・読み・例文・類語

かずら‐みずかづらみづ【葛水】

  1. 〘 名詞 〙 サネカズラのつるからとった液。頭髪に塗ってつやを出したり、製紙用ののりにしたりする。
    1. [初出の実例]「あへない命は桂(カツラ)水、逢が別れか前髪も、分けていはれぬ親心」(出典浄瑠璃岸姫松轡鑑(1762)三)

くず‐みず‥みづ【葛水】

  1. 〘 名詞 〙 葛粉砂糖を湯で溶いたものを冷やした夏の飲物。葛砂糖。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「老尼のうへはいとふくず水 月の外雨はこはぬに茄子畑〈午竿〉」(出典:俳諧・俳林一字幽蘭集(1692)下)

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