デジタル大辞泉 「バッハウ渓谷」の意味・読み・例文・類語 バッハウ‐けいこく【バッハウ渓谷】 《Wachau》オーストリア北部、ドナウ川流域の町メルクからクレムスに至る、約35キロメートルにわたる渓谷。岩壁にバロック様式の修道院、城郭が点在し、広がるブドウ畑に映える景観が有名。2000年に「バッハウ渓谷の文化的景観」として世界遺産(文化遺産)に登録された。ワッハウ渓谷。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
世界の観光地名がわかる事典 「バッハウ渓谷」の解説 バッハウけいこく【バッハウ渓谷】 オーストリア北部、ドナウ川下流域のメルク(Melk)とクレムス(Kremus)との間の約36kmにわたって続く渓谷で、同国を代表する景勝地。ドナウ川と南北の山々と、その山裾にひろがる棚田のようなぶどう畑、第3回十字軍の遠征(1189年)の帰国途上にイングランド王リチャード1世がとらえられて幽閉されていた城をはじめ、両岸に点在する古い修道院や古城、中世の面影が残るメルクやクレムスの美しい町並みなど、絵葉書のように美しい景観が続く。その途中には「ニーベルンゲン叙事詩」の舞台となったニーベルンゲンガウ(Nibelungengau)がある。これらの景観をドナウ川クルーズで楽しむことができる。およそ三十数キロメートルのクルーズで、上流のメルクから下り2時間弱、クレムスから上り約3時間かかる。なお、この渓谷一帯は古くからぶどうと杏の産地で、ドナウ川の舟運による交易ルートとして栄えていたところである。世界遺産(「バッハウ渓谷の文化的景観」)に登録されている。ウィーン西駅から観光の起点となるメルクまでは、準急で約1時間ほど。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報