バナバ茶(読み)ばなばちゃ

食の医学館 「バナバ茶」の解説

ばなばちゃ【バナバ茶】

バナバはフィリピンインドネシアなどの熱帯地方に生育する植物で、その葉を乾燥したお茶は、現地の人々に肥満解熱便秘(べんぴ)利尿などに効く民間薬として利用されてきました。フィリピンでは医薬用植物に指定されています。
 日本に導入されたのは比較的新しいのですが、ダイエットや糖尿病への効果が期待され、よく知られるようになりました。
○栄養成分としての働き
 バナバ茶にはコロソール酸という成分が含まれています。細胞にブドウ糖が取り込まれるのを調整するブドウ糖輸送体というたんぱく質がありますが、コロソール酸はその活性化を強化します。ブドウ糖の吸収が阻害されるのでダイエットに有効ですし、血糖値上昇も抑制され、糖尿病予防にも効果があります。また血圧を調整するマグネシウムコレステロールの血管壁沈着を防ぐ亜鉛(あえん)、不足すると高血圧を引き起こすカルシウムなどが多く、生活習慣病の予防に役立ちます。

出典 小学館食の医学館について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android