バルークー(その他表記)Balluku, Beqir

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バルークー」の意味・わかりやすい解説

バルークー
Balluku, Beqir

[生]1917. ティラナ
[没]?
アルバニアの政治家。北部のゲグ族出身。 1935年にティラナ市で金属労働者となり,1939年に入隊。翌 1940年パルチザン部隊に参加,1942年第3パルチザン旅団政治委員,1945年民主戦線総評議会副議長。 1948年に労働党中央委員,同年末党政治局員となった。同年人民軍参謀長,陸軍少将。 1952~53年ソ連のウォロシーロフ軍事アカデミーで学び,帰国後の 1953年国防相に就任。 1956年ソ連圏の I.スターリン批判に際して E.ホッジャ支持の機運をもりたてた。 1961年のソ連との対立後国際舞台でアルバニアの立場を主張,また中国をたびたび訪問。第1副首相としてホッジャの後継者の一人とみなされたが,1974年 10月に「修正主義に門戸を開く」クーデターを企てた容疑で追放され,のち処刑された。

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