現代外国人名録2016 「バン・モリバン」の解説
バン・モリバン
Vann Molyvann
- 職業・肩書
- 建築家 元カンボジア文化担当国務相
- 国籍
- カンボジア
- 生年月日
- 1926年
- 出生地
- カンポット州
- 学歴
- エコール・デ・ボザール(建築学)
- 受賞
- 日経アジア賞(文化部門,第18回)〔2013年〕
- 経歴
- 両親は貧しい農家で、お金を稼ぐために法律を学び、公務員を目指す。1946年パリに留学し法律学を学ぶが、のち建築学に転向。’56年帰国後は建築家として活動する傍ら、芸術・教育を振興する役割も担う。国家建築物の主任建築家と都市計画・住宅整備局長に抜擢され、新しいアイデアの建築を次々に生み出した。主な作品に「外語大学校舎」「オリンピックスタジアム」などがあり、のちに“ニュー・クメール建築”と呼ばれるジャンルを築いた。’65年王立芸術大学学長、’67年教育・芸術相を歴任。’70年ロン・ノル政権が実現しシアヌーク前国王が追放されると、自身も’71年スイスへ亡命。国連人間居住計画(ハビタット)の上級技術顧問としてラオスやアフリカのブルンジで活動。’91年ユネスココンサルタントの肩書で帰国。’93年文化担当国務相に就任、内戦中に荒れたアンコールワットの遺跡保存に尽力。同年来日し、遺跡の保存と救済を訴えた。のち退任。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報