バークリー家(読み)バークリーけ(その他表記)Berkeleys

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バークリー家」の意味・わかりやすい解説

バークリー家
バークリーけ
Berkeleys

中世以来イングランド南西部に広大な領地と,グロスターシャーのバークリー城を有した名家。プランタジネット家のヘンリー (のちのヘンリー2世 ) よりバークリー領主に封じられたロバート・フィッツハーディング (1171没) に始る。以後 12~13世紀を通じ,内乱などに顕著な役割を演じた。 1327年当主トマス・バークリーは,廃位されたエドワード2世をバークリー城で殺害したといわれる。 1417年直系の男子相続者を欠いたため,当主の地位を求めて一族の間で争いが起り,この争いは 1609年の和解まで2世紀間続いた。この間王によりしばしば領地が没収され,一族の勢力は次第に衰えた。 79年伯爵に叙せられ,伯位は 1942年まで続いた。バークリー城は現在もこの家の居城となっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android