ぱあ(読み)パア

デジタル大辞泉 「ぱあ」の意味・読み・例文・類語

ぱあ

[名・形動]
じゃんけんで、5本の指をすべて開いた形。かみ。「ぐう、ちょきぱあ
持っていた金品がすっかりなくなること。それまで苦労したことが全くむだになること。また、そのさま。「台風旅行計画ぱあになる」
間抜けなこと。また、そのさま。ばか。「あいつぱあなんじゃないか」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぱあ」の意味・読み・例文・類語

ぱあ

〘名〙
① じゃんけんで、五本の指を全部開くこと。また、その形。かみ。
② (形動) 金や持ち物などがすっかりなくなること。また、そのさま。転じて、築き上げた状態が元に戻ってしまうことにもいう。
※俳諧・五万才(1801‐04)一「帯を解ては百両もパア」
③ (形動)(「頭がぱあ」で、頭脳がからである意から) 馬鹿であることやそのさま。また、馬鹿者のことをいう。
※遙かな国遠い国(1960)〈北杜夫〉二「なんだ、こいつ、パーでねえか」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報