改訂新版 世界大百科事典 「パカワージ」の意味・わかりやすい解説 パカワージpakhawāj[サンスクリツト] 北インドの打楽器。胴体の中央部が少しふくらみをもつ細長い両面太鼓。奏法は,あぐらをかき,両手で楽器を挟むようにして,素手で演奏する。南インドの太鼓ムリダンガと同類の楽器であるが,材質や奏法には違いがみられる。パカワージもかつては北インドで広く使われていたらしいが,今日ではタブラ(太鼓)が主流をなし,ドゥルパドやダマールdhamārといった古いスタイルの声楽や,ビーンbīn(ビーナーの北インドの呼称)などの限られた分野の伴奏に使われる。執筆者:的場 裕子 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by