ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パッターニー」の意味・わかりやすい解説 パッターニーPattani タイ南部,マレー半島東岸,タイ湾の湾口にのぞむ町。パッターニー県の県都。 17世紀にはアユタヤに朝貢する小王国の首都であった。東西交易の要地として繁栄し,インド,中国,日本,ジャワなどの船が集り,オランダ,イギリスの商館もおかれた。 17世紀初期に徳川家康が国王に親書を送って国交,貿易を要請。朱印船が渡航するようになると在住日本人も多くなり,一時は 200名に達した。周辺地域に産するゴム,スズ,コプラ,香料などを船積みする。漁業,製塩も盛ん。イスラム教徒のマレー人が多く,タイからの分離を求める動きもある。人口2万 9286 (1980) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by