コプラ

デジタル大辞泉 「コプラ」の意味・読み・例文・類語

コプラ(copra)

ココヤシ果実胚乳はいにゅうを乾燥したもの。65~70パーセントの脂肪分を含み、菓子マーガリン石鹸せっけんなどの原料に用いる。

コプラ(copula)

繋辞けいじ

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精選版 日本国語大辞典 「コプラ」の意味・読み・例文・類語

コプラ

  1. 〘 名詞 〙 ( [ラテン語] copula )[ 異表記 ] コピュラ
  2. けいじ(繋辞)[ 一 ]〔音引正解近代新用語辞典(1928)〕
  3. 西洋文法で、二つの名詞を、一方を主語として一つの文に結合させる動詞。英語の be、フランス語の être、ドイツ語の sein (完全自動詞でない場合)など。

コプラ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] copra ) ココヤシの果実の完熟した胚乳(はいにゅう)を乾燥したもので、六五~七〇パーセントの油脂を含む。菓子の材料・マーガリン・石けんなどの原料とする。世界の主要油脂源の一つ。〔英和商業新辞彙(1904)〕
    1. [初出の実例]「コプラの買付で私は戦前のジャワへも行ったことがあるが」(出典:胸より胸に(1950‐51)〈高見順〉七)

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百科事典マイペディア 「コプラ」の意味・わかりやすい解説

コプラ

ココヤシの果実の白色脂肪質の胚乳を天日または人工で乾燥したもの。東南アジア主産地。約70%の脂肪を含み,圧搾してコプラ油ココナッツ油)をとり,食用油,マーガリン,セッケンなどの材料とする。
→関連項目ココナッツバヌアツファンダンゴヤシ(椰子)油

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コプラ」の意味・わかりやすい解説

コプラ
copra

ココヤシ (古々椰子) の果実 (ココナッツ) の核の胚乳を,天日または機械で乾燥させたもの。約 65%の良質脂肪を含む。生のココナッツミルクややし油 (アブラヤシの油とは別) に比べて酸敗のおそれが少いので,マーガリンやミルク添加物の原料油脂として世界的に食用に使われる。おもに,東南アジア諸国,太平洋諸島で生産される。

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改訂新版 世界大百科事典 「コプラ」の意味・わかりやすい解説

コプラ
copra

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コプラ」の意味・わかりやすい解説

コプラ
こぷら

ココヤシ

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栄養・生化学辞典 「コプラ」の解説

コプラ

 ココヤシの実の中の核の乾燥物.油脂(ヤシ油)の原料とする.

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世界大百科事典(旧版)内のコプラの言及

【スペイン音楽】より

…民謡の種類はきわめて多く,子守歌,わらべ歌に始まり,セレナーデ,婚礼の歌,宗教的な歌,農業・牧畜・漁業などと結びついた労働歌,物語歌,闘牛の歌,葬礼の歌,そして多彩な踊歌など,社会生活のあらゆる面が歌や器楽演奏に結びついているといえる。歌詞の内容は軽妙なものから深刻なものまであらゆる人情の機微を表現しており,コプラcoplaと呼ばれる短詩(標準型は各8音節の4行)には趣深いものが多い。 地方別に,とくに国際的にも知られる重要な民謡,民俗音楽の形式を挙げる。…

【ココ椰子】より

…これを削り具でけずり,しぼったのがココナッツミルクcoconut milkで,あらゆる食物の調味料として熱帯では多用される。また,この脂肪層をはぎ取って乾燥したのが,工業的な脂肪原料として重要なコプラcopraである。コプラはマーガリン,セッケン,ろうそく,ダイナマイトなどを作る油脂原料となる。…

【ヤシ油(椰子油)】より

…ココナッツ油ともいう。胚乳を乾燥したものはコプラ(含油量63~68%)と呼ばれ,この形で輸出される。コプラから採油するのでコプラ油ともいう。…

【判断】より

…そして(1)の型の命題(判断)は肯定命題(肯定判断),(2)は否定命題(否定判断)と呼ばれる。(1)においてSは主語subject,Pは述語predicateと呼ばれ,〈is(である)〉は二つの名辞(概念)をつなぐものとして繫(けい)辞またはコプラcopulaと呼ばれている。さて,まず主語Sが個体のとき,(1),(2)は単称命題といわれる。…

※「コプラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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