パラダイム論論争(読み)パラダイムろんろんそう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パラダイム論論争」の意味・わかりやすい解説

パラダイム論論争
パラダイムろんろんそう

T.S.クーンがその著『科学革命の構造』のなかで展開した,科学の歴史はパラダイムの断続的転換としてとらえられるという説は,既存の科学哲学の科学観を批判し,科学哲学に強烈な衝撃を与えた。しかし「批判的合理主義」を唱える K.R.ポパーによってその多義性や曖昧さを批判された。ここで「パラダイム論」と「批判的合理主義」との論争が展開されるが,のちにクーンはパラダイム概念を「専門母型」と「見本例」という2成分に分離することを唱え,またポパー派の一人であるラカトシュの「科学的プログラムの方法論」の提示によって論争は終結するにいたった。

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