大学事典 「パレンシア大学」の解説
パレンシア大学
パレンシアだいがく
イベリア半島初の大学として,13世紀(1208~12年頃)にカスティーリャ王国のパレンシアに設立されたが,現存しない。カスティーリャ国王アルフォンソ8世の支援で,神学と学芸を教える学校として誕生。起源は司教座付属学校である。フランスやイタリアから教師が招かれた。当時,パレンシア大学はパリ大学と同等の優先権を享受していた。1214年にアルフォンソ8世が死去して支援を失い,経済的危機に陥る。1220年に教皇の認可を受けたにもかかわらず,1263年に閉鎖され消滅した。現存のバリャドリード大学がパレンシア大学を引き継いだとも言われる。当時の建物等は残っていない。
著者: 安藤万奈
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報