新撰 芸能人物事典 明治~平成 「パヴロワエリアナ」の解説
パヴロワ エリアナ
Pavlova Eliana
- 職業
- バレリーナ
- 別名
- 日本名=霧島 エリ子
- 生年月日
- 1899年 3月22日
- 出生地
- ロシア・コーカサス・チフリス
- 経歴
- 白系ロシア人貴族の出身。8歳からチフリスのバレエ学校で、またサンクト・ペテルブルクの帝室バレエ学校教授(舞踊教師)にクラシック・バレエを学んだ。ロシア革命により、母と妹を連れ、ハルビン、上海経由で1920(大正9)年来日、日本にクラシック・バレエを紹介するとともに、有楽町にあった邦楽座などで公演を行い、とりわけ「瀕死の白鳥」は多くの観客に涙と感動を誘った。’27年(昭和2)年鎌倉七里ケ浜に日本で初のバレエスクールを開設、江川幸一、藤田繁のほか、東勇作、服部智恵子、橘秋子、貝谷八百子らのちに日本バレエ界に開花した多くの舞踊家を生んだ。’37年には日本に帰化し、霧島エリ子を名乗る。間もなく日中戦争が始まると日本軍慰問のため戦場に狩り出され、’41年に中国大陸で病死した。
- 没年月日
- 1941年 5月3日
- 家族
- 妹=パヴロワ ナジェージダ(バレリーナ)
- 伝記
- バレリーナの肖像瀕死の白鳥―亡命者エリアナ・パブロバの生涯開化異国(おつくに)助っ人奮戦記 鈴木 晶 著大野 芳 著荒俣 宏 著,安井 仁 撮影(発行元 新書館新潮社小学館 ’08’99’91発行)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報