ヒエロファニー(その他表記)hierophany

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒエロファニー」の意味・わかりやすい解説

ヒエロファニー
hierophany

聖なるものの現れ。聖体示現,聖化現象,神聖顕現などとも訳される。ギリシア語の神聖 hierosと現れる phainomaiから成る合成語。宗教学者 M.エリアーデが,諸宗教の現象形態を説明するために用いた基本的概念の一つ。宗教現象を非合理的側面からばかりでなく,その全体において,また進化論的評価の観点とは異なる立場からとらえようとするエリアーデの方法的態度を示した概念といえる。聖なるものの顕現を意味すると同時に,直接的には知覚できない聖なるものが表わされる媒体をもさす。たとえば,天,空,太陽,月,地,石,動植物,寺院,神殿,観念,道徳律,神話,儀礼,象徴,神,人など。したがって,ヒエロファニーには,実在と非実在,聖と俗の逆説的合一が認められる。

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世界大百科事典(旧版)内のヒエロファニーの言及

【宗教】より

…もともと姿なき神がこの世にあらわれてなんらかの予兆や痕跡をのこすことを,古く〈タタリ〉といった。エリアーデにならって,これを神の顕現(ヒエロファニーhierophany)といってもいいであろう。しかしやがてこのタタリという観念は神や神霊があらわれて災禍や危害を加えるという意味に変化した。…

※「ヒエロファニー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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