ヒガンバナアルカロイド

化学辞典 第2版 「ヒガンバナアルカロイド」の解説

ヒガンバナアルカロイド
ヒガンバナアルカロイド
lycoris alkaloid

ヒガンバナLycoris radiateをはじめ,ヒガンバナ科植物中に広く含まれる一群アルカロイドで,100種類を超える.主アルカロイドはリコリンであるが,これらはその骨格から,リコリン型,ガランタミン型,ヘマンタミン型の3群に大別される.いずれも第二級アミンのノルベラジンを前駆物質として,二つの分子内芳香環の間で結合が生じ,植物体内で合成される.ヒガンバナ鱗(りん)茎は漢方生薬の一つであるが,リコリンはコルヒチン様作用を有し,アメーバ赤痢に効果があり,ガランタミンは小児麻ひに有効であるといわれている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

1969年から続く英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門で、他言語から英語に翻訳された優れた作品に贈られる。翻訳者の仕事を重視し、賞金5万ポンド(約970万円)は作家と翻訳者で折半される。2005年...

国際ブッカー賞の用語解説を読む