狐剃刀（読み）きつねのかみそり

精選版 日本国語大辞典

きつね‐の‐かみそり【狐剃刀】

1. 〘 名詞 〙
2. ① ヒガンバナ科の多年草。関東以西の山野に生える。高さ三〇～五〇センチメートル。全体にヒガンバナに似ている。暗灰色の皮に覆われた直径三～五センチメートルの鱗茎から、春に、幅約一センチメートルの葉を出し、長さ約三〇センチメートルになる。葉は白緑色を帯び、夏に枯れる。八～九月にかけ、花茎を直立し、頂に黄赤色の花を三～五個横向きにつける。花被は六片、倒披針形で長さ五～八センチメートル、斜開し、先端はやや外向きに反る。雄しべは六本、花被片と同長で、葯は黄色。有毒植物。〔書言字考節用集（1717）〕
3. ② 植物「ひがんばな（彼岸花）」の異名。〔物類称呼（1775）〕

出典　精選版 日本国語大辞典

動植物名よみかた辞典　普及版

狐剃刀 (キツネノカミソリ)

学名：Lycoris sanguinea
植物。ヒガンバナ科の多年草,園芸植物,薬用植物

狐剃刀 (キツネノカミソリ)

植物。ヒガンバナ科の多年草,園芸植物,薬用植物。ヒガンバナの別称

出典　日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典　普及版」