ヒュドラ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒュドラ」の意味・わかりやすい解説

ヒュドラ
Hydra

ギリシア神話怪物テュフォンエキドナの子とされる多頭の水へびで,アルゴス地方のレルネの沼にすみ,付近の人畜を害していたが,ヘラクレスによって退治された。このとき,このへびの頭は,いくら斬落してもすぐにまた新しく生え出てきたので,ヘラクレスは甥のイオラオスたいまつを持たせ,斬り口を焼かせたという。このあとヘラクレスは,この毒へびの血に自分の矢を浸け,毒矢にしたとされ,この毒が最後には彼自身の死の原因となる。

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世界大百科事典(旧版)内のヒュドラの言及

【ヘラクレス】より

…このライオンは怪物テュフォンの子で,矢でも棍棒でも倒せなかったので,腕で締めて窒息させ,皮をはいだ。(2)アルゴスの南のレルネの沼にすむヒュドラHydra(水蛇)退治。これもテュフォンの子で,9頭を有し,その一つを切るとまたすぐ新しい頭が生え出る恐るべき蛇であったが,切り口を火で焼いて新しい頭が生えるのを防ぎつつ退治した。…

※「ヒュドラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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