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 りゅう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


りゅう

中国の想像上の動物。「りょう」とも読む。麒麟,鳳凰,亀とともに四霊の一つで,また白虎,朱雀,玄武とともに青竜として四神の一つ。常に深淵にすみ,雷雨とともに昇天し,自由に飛行する神通力をそなえるといわれる。

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デジタル大辞泉の解説

たつ【竜】

りゅう(竜)」に同じ。

りゅう【竜】

想像上の動物。体は大きな蛇に似て、4本の足、2本の角、耳、ひげをもち、全身鱗(うろこ)に覆われている。多く水中にすみ、天に昇り雲を起こして雨を降らすという。中国では、鳳(ほう)・亀(き)・麟(りん)とともに四瑞(しずい)として尊ばれる。竜神竜王はこれを神格化したもの。たつ。
ドラゴン」に同じ。
将棋で、飛車が成ったもの。成り飛車。竜王。
紋所の名。1を図案化したもの。
名詞の上に付いて、複合語をつくる。
㋐天子、または天子に関する物事の上に付けていう。「―顔」「―車」
㋑特に、すぐれている、りっぱであるなどの意を表す。「―馬(め)」「―姿」

りゅう【竜〔龍〕】[漢字項目]

常用漢字] [音]リュウ(呉) リョウ(漢) [訓]たつ
〈リュウ〉
想像上の動物。たつ。「竜王竜宮竜頭蛇尾天竜登竜門
すぐれた人物。英雄。「竜象竜攘虎搏(りゅうじょうこはく)独眼竜
天子に関する物事に冠する語。「竜顔
恐竜のこと。「剣竜翼竜雷竜
〈リョウ〉
12に同じ。「竜頭鷁首(りょうとうげきしゅ)臥竜(がりょう)亢竜(こうりょう)潜竜屠竜(とりょう)白竜飛竜画竜点睛(がりょうてんせい)
3に同じ。「竜駕(りょうが)
[補説]「リュウ」と「リョウ」の音は特定の語を除いて多く互用する。
〈たつ〉「竜巻
[名のり]かみ・きみ・しげみ・とおる・めぐむ
[難読]石竜子(とかげ)土竜(もぐら)竜胆(りんどう)

りょう【竜】

りゅう(竜)

りょう【竜】[漢字項目]

りゅう

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百科事典マイペディアの解説

竜【りゅう】

大蛇に翼,角,猛獣や猛鳥の頭を組み合わせた伝説上の動物。水中,地中,天空にすみ,4足(無足や多足も),1頭または多頭とされ,その伝承は蛇崇拝,蛇神信仰と混淆している場合が多い。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

りょう

新撰姓氏録」にみえる画家。
雄略天皇の代に四衆をひきいて渡来した魏(ぎ)(中国)の文帝の後裔安貴公の子。絵の功により武烈天皇から首(おびと)の姓(かばね)をさずかった。子孫は大岡忌寸(いみき)の氏姓をうけた。別名に辰貴。

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世界大百科事典 第2版の解説

りゅう【竜】

想像上の動物。
[中国]
 中国では鱗介類(鱗(うろこ)や甲羅を持った生物)の長(かしら)だとされる。竜は平素は水中にひそみ,水と密接な関係をもち,降雨をもたらすとされる。しかし竜のより重要な性格は,時がいたれば水を離れて天に昇(のぼ)ることができるという点にあり,この地上と超越的な世界を結ぶことに竜の霊性の最大のものがある。仙人となった黄帝が竜に乗って升天したり,死者が竜あるいは竜船に乗って崑崙山に至るとされるのも,竜のそうした霊性を基礎にした観念である。

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大辞林 第三版の解説

たつ【竜】

りゅう(竜) 」に同じ。

りゅう【竜】

〔「りょう」とも。「りゅう」は慣用音、「りょう」は漢音〕
想像上の動物。体は巨大な蛇に似て鱗うろこにおおわれ、頭には二本の角と耳がある。顔は長く口辺にひげをもつ。平常は海・湖・沼・池などの水中にすみ、時に空にのぼると風雲を起こすとされる。中国ではめでたい動物として天子になぞらえ、インドでは仏法を守護するものと考えられた。たつ。 → 竜神
将棋で、飛車が成ったもの。竜王。
ドラゴン に同じ。
星の名。木星。歳星。

りょう【竜】

〔漢音〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


りゅう

想像上の動物。胴体はヘビ、頭にはシカのそれに似た角が2本あり、口のところに長いひげを生やし、背には81枚の堅い鱗(うろこ)をもち、4本の足にはそれぞれ5本の指を備えた巨大な爬(は)虫類として描かれる。タツともいう。中国では、古来鱗虫の長とされ、麟(りん)、鳳(ほう)、亀(き)とともに四瑞(しずい)の一つとして神霊視された。仏教では八大竜王といって8種の竜王がいるが、そのなかの娑伽羅(しゃがら)竜王が海や雨をつかさどるとされることから、航海の守護神や雨乞(あまご)いの神として信仰される。わが国の民間で、雨乞い祭りの際に、竜が住むという池の水を用いたり、またその池で行われたりするのは、この信仰と同一である。山岳宗教で名高い戸隠(とがくし)山には九頭竜権現(くずりゅうごんげん)が祀(まつ)られているが、この竜の住む池がやはり雨乞いの祈願所になっている。大雨や洪水などの現象を竜の怒りとする言い伝えにも、竜が水をつかさどるという意識が表れている。一方、海神とのかかわりが指摘されるものに、記紀神話の豊玉姫(とよたまひめ)説話があげられる。海神の娘である豊玉姫がお産のために産屋(うぶや)に入り、本(もと)つ国(くに)の姿になったようすを『日本書紀』では竜になったと記している。現在でも漁民の間では、竜は豊漁や海上安全を守護する海神として信仰されている。その漁民の俗信のなかに、海上で金物類を落としてはならないとする禁忌があるが、それは鉄を竜神が嫌うからだといわれる。一般に鉄を嫌うのは蛇とされる。このことは、竜神信仰の根底に水神の表徴である蛇信仰の存するのを教えてくれる。
 竜はまた雷神ともかかわりが深い。竜は中空を飛行して雨や雲をおこしたり、蛇の形をした稲妻を放つとされる。「竜天に昇る」ということばは、聖人が天子につくことや英雄の華やかな活躍のたとえに用いられるが、まさに竜が天に昇るような勢いの謂(いい)であろう。中国では竜が雨雲にのって昇天するという考え方が古くからある。わが国でも同様な考え方はあって、竜神は竜巻のときに昇天するのだという。沖縄には次のような昔話がある。男が桑の木の根元に寝ているハブをみつける。目を覚ましたハブは仙人に姿を変え、山で千年、海で千年、丘で千年過ごすと天に昇って竜になれるが、それを人に見られては昇れないので、このことを絶対に他言しないという約束で昇天する。男は約束を守り一時裕福になるが、あるときうっかり口にしてしまい、以後はもとの貧乏に戻るという内容の話である。青森県の話には、大蛇が、桂(かつら)の大木がじゃまになって昇天できないと木こりに訴える。そこで木こりはその桂の木を伐(き)って昇天させたという例がある。地上の蛇が年月を経て昇天し竜になるというモチーフは、蛇信仰が竜神信仰へと変化していく過程とみなされる。
 竜のすみかは竜宮とよばれ、その場所は洞窟(どうくつ)、湖沼や海の底にあるとされる。竜神は乙姫(おとひめ)様と住んでいるという。そうした竜宮に関する説話のなかで、よく知られているのが「竜宮淵(ぶち)」の伝説である。その淵が竜宮に続いているといって、ときおりその淵から機(はた)織りの音が聞こえてくるとか、またその淵に必要な膳椀(ぜんわん)を貸してくれるように依頼すると用意してくれるという。ただし心がけの悪い者がいて返さなかったために、貸してくれなくなったと伝えている。昔話のなかには、人間が竜宮を訪問するというモチーフの話がいくつかある。その代表的な例が「浦島太郎」である。古くは『丹後国風土記(たんごのくにふどき)』や『万葉集』にもみえる。同系統の話としてほかに「竜宮童子」「竜宮女房」といった昔話もある。「竜宮童子」は、貧乏な男が薪(まき)を水中に投下すると、そのお礼にといって亀(かめ)が竜宮に案内する。竜宮からの土産(みやげ)にハナタレ小僧をもらう。その小僧をだいじにすると豊かになるが、慢心して粗末にするので元の状態に戻ってしまうというのがその内容である。「竜宮女房」は、竜宮から嫁にきた女房に対して、権力者が横恋慕して難題を課してくるが、女房の知恵で解決し幸福に暮らすという話である。これらの話には、神に選ばれた人間が竜宮を訪問し、富を得るという共通した要素がみいだされる。古代には竜宮は常世国(とこよのくに)ともよばれ、それは一種の理想郷であり、同時に富の源泉として意識されていたのであった。そうした信仰が説話に反映されているのである。
 ヨーロッパの昔話に「竜退治」という話がある。犬を連れた若者が、王女をいけにえに求める竜を退治し、王女と結ばれるという内容の話である。わが国の昔話では「猿神退治」に相当する。一般にヨーロッパの竜は、大ヘビを形象化したもので、悪神の化身のように考えられている。宝物などを守っているが、ついには英雄や神々に殺される運命にある。東洋の竜は総じて、現実生活と結び付いて人々に幸福を招来する善神としての傾向が強い。敵対するよりは調和を求めようとする一面は、その民族的性格を反映しているようである。[野村純一]

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世界大百科事典内のの言及

【池】より

…蛇は昔から繁殖,農業,再生の象徴とみなされ,したがって繁殖の象徴である湖と関係があった。すなわち蛇(または竜)は水神で,湖の中に住み,洪水を起こしたりすると考えられた。また湖には,鐘が沈んでいるという沈鐘伝説,寺院が沈んでいてときとしてその鐘の音がきこえるという沈める寺伝説,白鳥の湖伝説など種々の物語がまつわり,劇,音楽,バレエなどの題材にもなっている。…

【ウナギ(鰻)】より

…ごく小さなウナギをメソ,メソッコと呼び,頭をつけたままさき,串に巻きつけて焼く。これを竜の姿で剣に巻きついた俱利迦羅竜王(くりからりゆうおう)に見立てて俱利迦羅焼きという。土用の丑(うし)の日にウナギを食べる風習はうなぎ屋の商策に出たものであるが,暑中の栄養補給からみて当を得ており,1820年代には行われていた。…

【雷】より

…同時に御霊信仰は,人間にとって恐るべき神の存在を強く押し出したものであるため,これによって雷の性格が決定されることになった。 中国においても雷はと連想されており,水の乏しい時期から雨の多い季節に移り変わる6月のころに雷鳴や稲妻を伴う降雨が大旋風の後に乾ききった大地の上におとずれるありさまが深い印象を古代人に与え,竜が地中から天に上るというような考えを生み出したといわれている。華北では雷神は太鼓と連想され,また車に乗って遊行すると考えられている。…

【気】より

…そのコースを〈地脈〉という。風水説では,この地脈を〈竜〉とよび,そのなかでも生気のわだかまる所を特に〈穴〉とよび,そこに墓を営むと生気が死者の肉体を媒介にして子孫に感応し,その家は栄えるという。このように大地は,気というエネルギーに充たされた,一個の巨大な生命体と考えられていたのである。…

【サタン】より

…使徒時代以後は,キリスト復活によってサタンは一度敗北したが,絶えず神に敵対し策謀をめぐらすものとして,また反キリスト教勢力を動かす力として言及される。サタンは,エデンでイブを誘惑したヘビや,ミカエルによって天上を追われた竜とも同一視される。
[サタンの図像]
 西洋美術にはサタンはひんぱんに登場し,その姿は多様である。…

【女媧】より

…文献的には戦国期以後のものにみえ,人作りしたことは《楚辞》天問に,また共工が顓頊(せんぎよく)に敗れて怒って天柱を折り,女媧がこれを補修したという補天の話は,《淮南子(えなんじ)》覧冥訓にみえる。その身は竜体で,同じく竜体の伏羲と下体が相交わる神像として,のちまでも行われた。【白川 静】。…

【ナーガ】より

…ヒンドゥー教の神名。〈竜〉と漢訳されたが,本来は中国の竜とは異なり,蛇,とくにコブラのことである。蛇神崇拝はすでにインダス文明において存在したと推測される。…

【八部衆】より

…大乗経典に仏の説法の聴衆として登場する。天竜八部衆ともいう。(1)天(デーバdeva) 神のことで(devaはラテン語deusと同系),帝釈天をはじめとする三十三天など。…

【弥生土器】より

…なお奈良県唐古遺跡を中心とする近畿地方では,IV期(中期末)に鹿,高床建物,人物などを土器に描くことが始まり,九州,関東に及んだ。V期(後期)に入ると絵画よりも記号風の表現が多くなるが,竜を描いたものも数例あり,水を呼ぶ想像上の動物としての竜の知識が伝わっていたこともわかる。
[製作技術]
 教科書や概説書などでは,縄文土器と弥生土器が明瞭に識別できるかのように記しているものが多い。…

【妖怪】より

…一つは,素戔嗚(すさのお)尊の八岐大蛇(やまたのおろち)退治の神話や源頼光の酒呑童子(しゆてんどうじ)退治伝説にみえるように,呪力や武力で威嚇して追い払ったり退治したりするという方法であり,いま一つは,妖怪と一定の関係を結ぶことを通じて制御可能なものにする,すなわち,妖怪を恒常的もしくは一時的に〈神〉としてまつり上げることによって妖怪の邪悪な側面を封じ込め,さらには幸福をもたらす霊的存在に変化させようとする方法である。たとえば,《常陸国風土記》にみえる,人々を苦しめる竜蛇の姿をした〈夜刀神(やとのかみ)〉は,その一部は退治されるが,残りは神社を作ってまつられることで人々の氏神・守護神となっている。民間でも,邪悪な妖怪を小祠に封じ込めたり,村落の外にまつり捨てたりすることで,その邪悪な側面を除去しようとした。…

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