ヒラミレモン(その他表記)Citrus depressa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒラミレモン」の意味・わかりやすい解説

ヒラミレモン
Citrus depressa

ミカン科の常緑小高木。別名シーカーシャー。奄美大島以南の琉球列島,台湾に分布し,栽培もされる。高さ3~6m。若枝緑色で2~3稜がありやや扁平,長さ1~1.5cmのとげがある。葉は互生し,葉柄は長さ1~1.5cmでときに狭い翼がある。葉身は卵状楕円形で長さ3~6cm,幅2~4cm,普通は全縁で先は浅く2裂し,両面とも無毛で表面に油点が散在する。3~4月,新枝の葉腋に1~3花をつけるか,短い総状花序に数花をつける。花弁は5枚で白色,長さ8~10mmで油点がある。おしべは 20本,花糸は数本ずつ合着する。果実は黄赤色に熟し,扁球形で径4~5cm,しぼって料理に用いる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android