ヒンドスタン平野(読み)ひんどすたんへいや(その他表記)Hindustan

翻訳|Hindustan

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒンドスタン平野」の意味・わかりやすい解説

ヒンドスタン平野
ひんどすたんへいや
Hindustan

インド北部、ヒマラヤ山脈とインド半島に挟まれる地域に、インダス川ガンジス川が形成した沖積平野。正式には、インダス・ガンジス平野Indo-Gangatic Plainとよばれ、一般にはインド平原、北インド大平野として知られている。面積は約65万平方キロメートル。その3分の1は乾燥地にあり、西部のインダス川流域にはシンド地方の砂漠が広がる。ガンジス川流域の平野の間にはタール砂漠や低い丘陵があり、分水界にあたるデリー付近の標高は200メートルにすぎない。ガンジス川流域はヒマラヤ山脈の前縁の沈降帯を埋める2000メートルを超える厚い堆積(たいせき)物よりなり、面積約36万平方キロメートルに及ぶ。肥沃(ひよく)な平野の西半分は年降水量が600ミリメートルで、麦が主要作物であり、東半分は1000ミリメートル以上で、下流のガンジス・デルタを中心に米が主要作物となる。これらの平野は紀元前2000年より文明をもち、インドでは人口がもっとも集中している地域である。

中田 高]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む