化学辞典 第2版 「ヒ化ガリウム単結晶」の解説
ヒ化ガリウム単結晶
ヒカガリウムタンケッショウ
gallium arsenide single crystal
GaAs単結晶は発光ダイオード,半導体レーザーなど応用面でもっとも広く用いられている化合物半導体である.単結晶は,まず横型の帯域融解法,結晶引上げ法などにより,不純物濃度 10-15 cm-3 程度のものをつくり,これを浮遊帯法で精製する.いずれもAsの蒸発を防ぐため石英封管中で行う.このようにして得られた結晶を基板として,その上にエピタキシー法により単結晶層を成長させる.このときに不純物を加えてp型あるいはn型を交互につくり,p-n接合をつくることができる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報