共同通信ニュース用語解説 「ビキニの核実験」の解説
ビキニの核実験
1954年3月1日、米国は太平洋のマーシャル諸島ビキニ環礁で水爆「ブラボー」の実験を実施した。爆発力は広島原爆の約千発分に相当する15メガトンで、サンゴ礁が砕かれて空中に舞い、放射性物質「死の灰」となって広範囲に降り注いだ。第五福竜丸の乗組員23人が被ばく。周辺海域にいた日本漁船延べ約千隻も被災したとみられる。汚染された魚の廃棄が相次ぎ、日本国内で反核世論が高まった。国連教育科学文化機関(ユネスコ)は2010年、ビキニ環礁を核被害の惨禍を伝える「負の遺産」として世界文化遺産に登録した。
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