家庭医学館 「びまん性外耳道炎」の解説
びまんせいがいじどうえん【びまん性外耳道炎 Diffuse External Otitis】
主として、外耳道の内側3分の2の骨部外耳道(こつぶがいじどう)という部位に炎症がおこります。
耳掃除などの機械的な刺激でおこるほか、急性中耳炎(きゅうせいちゅうじえん)、慢性中耳炎、耳癤(じせつ)、外耳道湿疹(がいじどうしっしん)に続発しておこることもあります。
[症状]
外耳道にかゆみや熱っぽい感じが生じ、軽い耳の痛みがおこります。
耳鏡検査(じきょうけんさ)を行なうと、骨部外耳道が赤く腫(は)れています。ときに、サラサラとした漿液性(しょうえきせい)の分泌物(ぶんぴつぶつ)が出ていることもあります。びらん(ただれ)がみられることもあります。
[治療]
外耳道を清拭(せいしき)し、軟膏(なんこう)を塗って乾燥させます。
耳をいじったり、ひっかいたりしないようにして刺激を避け、外耳道を清潔に保つことがたいせつです。これが予防にもつながります。