びらつく(読み)ビラツク

デジタル大辞泉 「びらつく」の意味・読み・例文・類語

びら‐つ・く

[動カ五(四)]
紙などが小刻みに揺れ動く。びらびらする。「障子の破れが風で―・く」
人が絶えず小刻みに動く。
「顔小さく、てい―・き」〈難波物語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「びらつく」の意味・読み・例文・類語

びら‐つ・く

〘自カ四〙 (「つく」は接尾語。「ぴらつく」とも)
① 垂れ下がっている軽いものが揺れ動く。びらびらする。
※六物図抄(1508)「袈裟の緒環なさに不斉整ほどに外道力譏てびらついて如媱女如象鼻と」
※滑稽本・七偏人(1857‐63)二「赤い蹴出しなんぞをぴらぴらぴらつかせて」
② (動作などが)落ち着きなく、こきざみに動く。〔日葡辞書(1603‐04)〕
③ 光る。輝く。特に、刃物などが光る。
真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝五八新刀を引抜いて、三人大生郷(おほながう)の鳥居前の所へびらつくのを提げて出ましたから」

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