びらり帽子(読み)ビラリボウシ

デジタル大辞泉 「びらり帽子」の意味・読み・例文・類語

びらり‐ぼうし【びらり帽子】

江戸時代、女性用のかぶり物の一。紫縮緬むらさきちりめんで額をおおい左右に垂らしたもの。垂れた部分が風にひらひらするところからの名。もと歌舞伎女形が始めたものという。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「びらり帽子」の意味・読み・例文・類語

びらり‐ぼうし【びらり帽子】

〘名〙 (「ひらりぼうし」とも) 江戸時代の女性用かぶり物の一種紫縮緬(ちりめん)で額を覆い左右に垂らしたもの。おもり帽子と違って風にひるがえるところからの名。もと歌舞伎の女形のはじめたものといい、町人婦女にも流行した。
※浄瑠璃・卯月の潤色(1707頃)中「びらりぼうしにかがすげがさ大ふり袖のうしろおび」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android