ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビルイェル・ヤルル」の意味・わかりやすい解説
ビルイェル・ヤルル
Birger Jarl
[没]1266. ベステルイェトランド
スウェーデンの貴族。 1238年以前に国王の妹イニェボリ (1254没) と結婚。 48年ヤルル (伯,最高官職) に叙せられた。国王が子なく死ぬと,その甥にあたる自分の長男バルデマールを王に選ばせ,若年のためみずからが摂政となった。大貴族に対抗して教会と地方諸議会の支持を取付け,婚姻関係によってノルウェー,デンマークとの結びつきを強化し,南部フィンランドに勢力を伸長,バルト海港都市リューベックとの通商拡大を促進した。
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