中国、湖南(こなん/フーナン)省中東部、湘江(しょうこう/シヤンチヤン)西岸を南北に連なる小山脈。古代から国の鎮めとして尊崇された五岳(ごがく)の一つ南岳(なんがく)である。『書経』の「舜典(しゅんてん)」に、舜が南岳に至ったと伝えるのをはじめ、古文献に名高い。漢の武帝は南岳の名を安徽(あんき/アンホイ)省の霍山(かくざん/フオシャン)(天柱山)に移し、隋(ずい)の文帝がこれを衡山に復した。衡陽(こうよう/ホンヤン)盆地の北にそびえ、最高峰祝融(しゅくゆう)峰(1290メートル)をはじめ、紫蓋(しがい)、雲密(うんみつ)、石廩(せきりん)、五柱など72峰が命名されている。
[酒井敏明]
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…恵帝のとき,桂陽郡を江州の属郡とし,懐帝のとき,荆州から湘州を分置して長沙を州治とした。南北朝時代には宋が湘州を置いて巴陵郡を増置するなど,さまざまに変遷したが,隋は諸州を廃止して,改めて沅陵,武陵,澧陽,巴陵,長沙,衡山,桂陽,零陵等の郡とし,ともに荆州に属せしめた。唐は東部を江南西道,西部を黔中道,北西部を山南東道とした。…
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