最新 地学事典 「ビンガム鉱山」の解説
ビンガムこうざん
ビンガム鉱山
Bingham mine
米国ユタ州ビンガムにある典型的斑岩銅鉱床。地質はペンシルバニア系を貫く古第三紀モンゾニ岩質斑岩(40~38Ma)。斑岩中に網状~鉱染状をなす銅鉱床と,石灰岩層を交代したスカルン型銅・鉛・亜鉛・銀鉱床。斑岩貫入岩体から外側へCu→Cu・Pb・Zn→Pb・Zn・Ag→Ag→Auの累帯配列がある。中央部の斑岩銅鉱体のみで長さ1.8km, 幅1.2km, 深さ750m以上。鉱石鉱物は黄鉄鉱・黄銅鉱・斑銅鉱と少量の閃亜鉛鉱・輝水鉛鉱。二次富化帯では輝銅鉱・コベリン。世界最初(1904)に開山した斑岩銅鉱床。初期には二次富化鉱を採掘。下方へMoが増加。斑岩銅鉱体の総鉱量30億t(Cu0.67%,MoS20.1%, Au0.34ɡ/t, Ag17.1ɡ/t)。含有金属量Cu 2,010万t, MoS2300万t, Au1,020t, Ag51,420t。周辺のスカルン・鉱脈鉱床の金属量はCu+Pb+Zn=772万t, Ag9,838t, Au198t。
執筆者:石原 舜三
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

