ビンチャ遺跡(読み)ビンチャいせき(その他表記)Vinča

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビンチャ遺跡」の意味・わかりやすい解説

ビンチャ遺跡
ビンチャいせき
Vinča

セルビア,ベオグラード近郊にある新石器時代遺跡。遺跡はテルのような人工の丘になっており,新石器時代の変遷が層位的に確認されている。最下層はこの地域の新石器時代初頭の文化であるスタルチェボ文化があり,その上に2つの新石器文化文化層がみられる。その2枚の文化層は中期および後期新石器時代を代表するもので,ビンチャ・トルドス文化,ビンチャ・プロチュニク文化と呼ばれている。生業はこの期間を通して,定住生活による農耕主体であったと考えられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

106万円の壁

会社員に扶養されるパートら短時間労働者は年収106万円以上になると厚生年金保険料などの負担が生じて手取りが減る。将来の年金額は手厚くなるが、働き控えを招く「壁」とされ、企業の人手不足の要因となる。厚...

106万円の壁の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android