ピカート(その他表記)Max Picard

デジタル大辞泉 「ピカート」の意味・読み・例文・類語

ピカート(Max Picard)

[1888~1965]ドイツ医師思想家芸術宗教文化などについての思索を深め、鋭い文明批評を行った。著「神よりの逃走」「われわれ自身のなかヒトラー」など。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ピカート」の意味・わかりやすい解説

ピカート
Max Picard
生没年:1888-1965

スイスの著作家。フランス語読みではピカール。ユダヤ系スイス人の両親の下に,ドイツで生まれ,はじめ医学を学んで医師となったが,やがてスイス,レガノ湖畔での深い思索の生活のなかで,芸術研究や宗教的人間論に向かい,20世紀西欧の運命を洞察する人間愛に裏付けられた文明批評を行った。ナチス・ドイツの下での人間の姿へのきびしい批判を通じて,その根源的病患をとらえた主著《われわれ自身のなかのヒトラー》(1946)をはじめ,《神よりの逃走》(1934),《ゆるぎなき結婚》(1942),《人間と言葉》(1955)などの著作がある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

367日誕生日大事典 「ピカート」の解説

ピカート

生年月日:1888年6月5日
スイスの文明批評家
1965年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のピカートの言及

【ひたい(額)】より

… この線をオランダの解剖学者P.カンペルは顔の〈美の線〉と呼んだ。スイスの医師M.ピカートは,人間の根源性のほとんどは額に集中して存在しており,正面から見ると額が顔の上に君臨して支配していると言う(《人間とその顔》)。〈額縁〉の額も堂の正面を飾って荘重さを加える題額で,つまりひたいに由来する。…

※「ピカート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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